南信州地域の新しい公共交通体系
南信州地域は、飯田市を中心とした共通の生活圏を持っています。飯田市中心部には、日常的に通う医療機関、教育機関、就労環境、購買環境などが数多くあり、 南信州地域を構成する14市町村から多くの圏域住民を集めています。南信州地域では、飯田市中心部と他地域を結ぶ公共交通が、必要不可欠だといえます。
南信州公共交通システムでは、この飯田市中心部と他地域を結ぶ重要な機能を持つ公共交通路線を「基幹路線」として位置づけ重点的に整備を行います。また、南信州地域の広大な面積を考慮すると、基幹路線だけでは全ての移動をカバーすることができません。このため、各地域の主な交通結節や基幹路線に接続する公共交通路線を「准基幹路線」とし、基幹路線や准基幹路線を結ぶ地域の自治体バスなどを「支線」として整理します。
これからの南信州地域における公共交通のあり方
これまで、南信州地域の地域公共交通は、各事業者や各自治体それぞれに行うことが多かったため、利便性が低く非効率でした。しかし、これからは、関係機関(圏域住民、交通事業者、行政等)が連携し、効率的で利便性の高い、南信州公共交通システムを構築していきます。そうすることで、安全に、そして誰もが公平に利用できる公共交通としていきます。